リレーエッセイ

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Relay essay

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第18回 学部9期/博士前期課程9期生 八木街子さん

部活の後輩である岡崎祥子さんからバトンを引き継ぎました、学部9期/博士前期課程9期生の八木街子(旧姓:佐伯)です。卒業後は上京し、予想していた数十倍楽しく看護師として勤務したのち、大学の教員になりました。現在は、自治医科大学で学部に加えて看護師特定行為研修センターで教員をしております。特定行為研修には山大の卒業生もいらっしゃることがあり、とても嬉しい気持ちになります。
山形大学では渡辺晧教授のご指導の下、注射部位に関する研究を行っていましたが、現在は、学生さんがより効率よく効果的に学べるようにする環境づくりや支援を行うことが研究テーマであり職務になっています。ラーニング・アナリティクスといって、テストの結果や学習時間などを分析し、ひとつの授業だけでなく、時にはカリキュラム全体を見直し改善を行っています。素行の良い学生ではなかった自分の経験が、デザインする上で活きる時もあります。無駄なことは何もない…ということでしょうか…。大学の教員になり、臨床とはまた違った面白みを感じるとともに、教育をする上では実臨床が非常に重要だと痛感し、実習に行くたびに勉強させていただいています。

さて、研究の関係でハワイ大学とご縁があり、たまにお邪魔しています。ハワイ大学は冷房が強いため、スウェット(最近はフリース)が必須です。常夏なのに極寒の地ですが、私にとっては最高の癒しの時間、仲間に会える場所でもあります。看護学部があるマノアはオアフ島の中でも山側にあり、緑が多いところです。それが由縁でハワイ大学のスクールカラーは緑、山大と一緒ですね。帰り道、The Busを待ちながら、山側に大きな虹が現れるのを見るだけで、「いろいろ大変だけど、ま、大したことないな。」と思えてしまうからおかしなものです。

大学の教員は、教育、研究、社会貢献など非常に多忙ではありますが、何かを生み出したり、繋げたり、支えたりできるやりがいのある仕事だと思います。看護系大学が増えている昨今、大学の教員という職も面白いと思いますよ。
2016年も残りわずかとなりました。来る年の皆様のご多幸を祈念しております。