リレーエッセイ

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Relay essay

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第13回 学部7期生 魚谷聡美さん

看護科7期生の魚谷聡美です。助産師として働いています。私が卒業する時は山形大学に助産師コースがなかったため、福島の専攻科で助産の勉強をして資格を取りました。卒業後は地元の山形に戻り地域周産期母子医療センターのある総合病院に就職し6年間勤務した後、もうちょっと違う現場を見てみたいという思いにかられ東京の病院に転職して現在6年目になります。2年前からはNICUに配属となり生まれながら疾患を抱える赤ちゃんや小さく生まれた赤ちゃん、そのご家族と関わらせていただき、小さな命の強さに日々驚き癒されながら仕事をしています。ここ数回のリレーエッセイの流れに沿って私も自分の仕事について紹介していきたいと思います。

 

助産師の仕事はお産を介助することが主にイメージされると思います。私自身も学生時代、お産に立ち会わせていただきその感動が原動力となり助産師になりました。実際に助産師として働くようになり、様々な方のお産に関わる中で感じたのは、お産前後の関わりの重要性でした。お産の介助の技術や判断力はもちろん大切ですが、分娩を安全に迎えるためには妊娠期からの身体作りや心作りが大切で、そこでは正常異常の判断だけでなく、健康な人はより健康になれるような知識やコミュニケーション能力も求められます。

また、現代の女性の特徴として産後も近くに相談したり頼れる人がいなかったり、一番支えとなるべきパートナーも仕事が忙しく手伝えないなど、安心して子育てする環境が整っていない人が多いと感じます。助産師は育児技術や知識を伝える中で安心して育児ができるようにサポートしたり、他職種と連携し地域につなげることで孤立してしまう親子を支援しています。

今勤務しているNICU(新生児集中治療室)では、新生児の観察やケアに対する看護力をつけるために新たな知識を勉強しているところです。私は病院でしか務めたことがないため助産師の仕事の一部しか紹介できませんが、病院以外でも助産院や保健所などでも助産師の活躍の場は沢山あります。助産師の仕事は女性の一生に関わる仕事です。新生児・小児はもちろん、思春期から中年期まで様々な女性のライフサイクルで活躍ができます。このエッセイが助産師に興味がある方の参考になれば幸いです。